色の性差なし、ジェンダーレスカラー人気でピンク男子も急増中!

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トイレの表示標識、形で見てますか?色で見てますか?

綿貫大介コラムトイレのマークって、たいてい男性はズボン姿で青、女性はスカート姿で赤のマークをしているものが多い。街中でトイレを見かけた時、どっちが男性用でどっちが女性用かを識別する時のことを思い出してみてください。トイレ行きたい!→トイレ発見!→どっちが男の入り口?の流れの中でぱっと見、日本人はあの男女マークを色で識別していることが多いんです。

今では世界共通のこれらのマークはピクトグラムと呼ばれていて、実は日本発信のもの。それも1964年の東京五輪。世界中から選手や観戦客が訪れるため、誰でも一目で分かるマークにする目的で、トイレを男=青、女=赤で区別するスタイルが採用されたのが始まり。では、そのトイレマークの、男性の形を赤にして、女性の形を青にしたらどうなるか。

実は外国人はそこまで間違えないものの、日本人のほとんどは間違った方のトイレに入ってしまうという結果を以前テレビで観たことがある。つまり、日本人はかなり色だけでトイレの性差を区別している人が多いということになる。うーん、なんだかわかる気がする。男は青、女は赤(紅白歌合戦の場合は男は白、女は赤だけど)というイメージが強い。

そして時は2016年。トイレのマークも、美術館とかデザインに優れた施設なんかでは色をシンプルに男女統一して、形だけで表現するところも増えてきた。

それにランドセルのCMを観ていて思うのは、カラフルで豊富な種類がずらーっとあること。昔は男の子=黒、女の子=赤という印象だったけど、今ではパールベージュとかパステルピンクとかライムとかオーシャンブルーとか……。とにかく選択肢が豊富。男の子でも女の子でも、自分の好きな色を選ぶことができる。色は性別によって決められたものではなく、みんなが自由に選択できるものへと時代は変わってきている感じがする。

2016年のトレンドカラーだから?ピンクムーブメント

さて話は変わって、今ピンクアイテムがキテます。ピンクと言ってもショッピングピンクのようなドギツイ色ではなく、ちょっとくすんでいたり、淡さのあるピンクです。ローキャップだったり、スニーカーだったり、Tシャツだったり、スウィングトップだったり。ピンクのアイテムが目立つ目立つ。

これ、女子の間だけのブームかと思いきやそんなことなくて、男子も然りなんですわ。もうピンク=女子の色、なんて時代じゃない。さらには女子からはピンクは親しみのある色だから男子が着るとモテ色だ、ピンク男子好きです。なんて声も多い。意識の変化ってすごい。男女ともにピンク。しかもなんだかおしゃれに見えるってどういうこと!

これ、トレンドカラーの影響もあるのかな?アメリカのカラーチャートブランドであるPantone(パントン)社が選ぶ毎年のトレンドカラーで、昨年末に発表された2016年の色は「ローズクォーツ」と「セレニティ」の2色。どんな色かって、フェミニンな淡いピンクと柔らかく淡いブルーです。まさにピンクは今、世界的にトレンドカラーとして注目されているもの。そしてこのトレンドカラーが2色選ばれるのは史上初。なんでこの2色なのか。男性をイメージさせるブルーと女性をイメージさせるピンクの2色が合わさることで、ジェンダーレスやユニセックスを意識しているということが理由らしい。なるほど、時代が見えてきたぞ! キーワードはジェンダーレス。色もかなり時代性を含んでいる。

まぁトレンドカラーが実際、日本のファッションにどれだけ影響を与えているかは定かではないんだけど、今回発表された2色、たしかに一緒に使うと最強な組み合わせ。例えば淡いブルーの古着デニムパンツにくすんだピンクのコンバースを合わせると、ちょっと懐かしさもあっていい雰囲気になる。相反する色のようでありながら、なんだか調和が取れてしまうんだから不思議。そう言えば夏の夕方の、空の青と夕日のピンクが混ざり合ったような色のグラデーションってなんだか魅力的だよね。だから違和感がないのかな、いい配色に感じる。

あと思うのが、このピンクとブルーの配色って、とっても80年代的を感じる組み合わせだ思う。最近インスタで80年代のビジュアルアーカイブのアカウントをフォローしているんだけど、サイムネイルの印象はほとんどがピンクとブルー。ピンクの空にブルーの道のイラストとかね。個人的にはジェンダー論を語るよりも、80年代のビジュアルムーブメントがまた来ているという感じがするんだけど、ちょっと脱線しそうだからまた別の話で。とりあえず、ピンク、取り入れてみませんか?

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綿貫 大介

綿貫 大介

エディター、ライター。メンズファッション誌編集者を経て、現在も編集、ライティング、ディレクションに携わる。発売中のkvina著『恋する東京 東京デートガイドブック』(京阪神エルマガジン社)巻末付録にも出てます。 いろんなアカウント:watanukinow

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