18号とか19号とか、型番じゃなくて名前を呼んであげたい。君の名前は――

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2015年のアンドロイド入門

突然ですが、あなたの身近にアンドロイドはいませんか? ケータイの話じゃないです、人間を模したロボット、人造人間なんて言い方されたりもする、あれです。なんだか最近とても気になる存在で。気が付けばマツコデラックスの、世界初アンドロイドバラエティがテレビで始まっているじゃないですか。

なんなんですか、2015年って年は。もう近未来じゃないですか。だって『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の舞台にもなっている2015年。その映画の世界は大型の薄型テレビやタブレットがあって、自動靴ひも調整機能付きのナイキスニーカーがある世界(設定)。って、結構実現しているし(自動靴ひも調整機能付きはナイキが今年発売に向けて開発中みたい。2011年に映画モデルのスニーカーを限定発売をしているけどその時は機能なし)。

とにかく、時代の進歩はすごくて、ものすごい人間っぽい、高性能のアンドロイドだって実は身近に潜んでいてもおかしくないんじゃないかなって、思うんです。だから、アンドロイドについてちょっと調べようと思って。

とりあえず『ドラえもん のび太と鉄人兵団』のDVDを借りてきました。1986年公開の作品で、これがまたしずかちゃん大活躍の、涙なしには観られない作品。ロボット惑星メカトピアを支配する鉄人兵団たちによる地球人総奴隷化計画(末恐ろしい内容だなしかし……)実現のため、スパイとして地球へ単独潜入してきた、少女型アンドロイド・リルル(名前からしてかわいい)が出てくるんだけど。その子はピンク色の髪、白い肌、青い瞳で。なんていうか、クールジャパンです。他のロボットたちはいわゆる作業用や戦闘用の、イメージ通りのTHE・ロボットなんだけど、彼女だけ人間そっくりで、服もとてもかわいいのを着ているんです(ドラえもんも知能は未来級だけど、人型じゃないからNOTアンドロイド。あくまでネコ型ロボットだよね。タヌキ呼ばわりされるシーンもよくあるけど、それも違う気がする)。
18号とか19号とか、型番じゃなくて名前を呼んであげたい。君の名前は―
もちろんボディは丈夫だからわざわざ皮膚を布で守る必要なんてなくて、服に機能性を求めているわけでもない。きっとエベレストだって裸のままで登れちゃうし、夏に毛皮のコートを着たってオーケー。じゃあアンドロイドは服を着る必要がないのになんで着ているのか。それは、やっぱ人間に似せるためなんです。人間が服を着ているから。それに合わせているってこと。

服ってもはや人間性

詩人・最果タヒさんの最新小説『かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。』にもアンドロイドの女子高生が出てきて、彼女は普通に制服を着て女子高に通っています、人間に紛れて。木村拓哉主演のドラマ『安堂ロイド』でも、アンドロイド役のキムタクはカッコいいスーツを着ています。先述の『マツコとマツコ』でも、マツコ似のアンドロイドは、マツコデラックスと同じ服装をしている。人間になりきるために。

そう思うと、他の生物から見て衣服って、人間のアイデンティティーとして認識されているものなんじゃないかって思うんです。衣服=手っ取り早く手に入る人間らしさ。だってロボットだって服を着ればなんとなく人間っぽく見えるし。人らしく装うために必要なもの、それが服(最近は犬とかも着ているけど、それはノーカウントでお願いします)。そしてそれは機械ではない、スーパーマンでもない、どうしようもなく平凡な僕たちに備わった素晴らしい自己表現の拡張機能。変身スイッチ。そうなんですよ、ファッションって。

アンドロイドから引っ張ってすごい壮大な話をしてる!って感じだけど、なんとか着地できました。そう、ファッションです。これからメンズファッションにまつわるコラムを書いてきます。そして引き続きあなたが実際に見かけたアンドロイド情報もお待ちしています。



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綿貫 大介

綿貫 大介

エディター、ライター。メンズファッション誌編集者を経て、現在も編集、ライティング、ディレクションに携わる。発売中のkvina著『恋する東京 東京デートガイドブック』(京阪神エルマガジン社)巻末付録にも出てます。 いろんなアカウント:watanukinow