冬の定番アウターPコートの着こなしとブランド

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気軽に羽織れる冬のアウターといえばPコート(ピーコート)だ。オンからオフまでどんなスタイルにもマッチすることから、男女問わず幅広い年齢層に愛用されている。1着はワードローブに加えておきたい定番コートと言えるだろう。

Pコート(ピーコート)とは

ショット740

Schottより

Pコート(ピーコート)の起源には諸説あり、19世紀にイギリス海軍の艦上用のコート、またはフランスの漁師たちが着ていたコートという説もある。

世界に広まったのは第二次世界大戦後のこと。ほかのミリタリーグッズと同様に軍の放出品として市場に大量に出回ったことで、一般の人々の手にも入るようになった。とくにアメリカ海軍はニューヨーク州ブルックリンの工場で軍用のPコートを大量に作ったため、市場に大量のPコートが放出されることとなった。そのため現在のPコートは、アメリカ海軍のデザインがルーツであることがほとんどだ。

Pコートのデザインの大きな特徴はダブルブレスト(二列ボタン)であることだ。これは艦橋や甲板などの厳しい気象条件で、風向により左右どちらでも上前を変えることができるようにするためである。また大きな襟も特徴的。これは風の強い甲板で襟を立てて船員同士の声が聞きとりやすいようにするための工夫とされている。襟を立てることでフードのように防寒できるのも利点。

生地は基本的には厚手のメルトン。少々重いものの、耐寒性・耐久性・防水性が高く、ミリタリーコートに適した生地だ。また手を温めるために縦に切り込みを入れたマフポケット、錨をあしらったボタンなどの特徴もあげられる。

初期のピーコートはロング丈だったが、甲板でのスムーズな作業を優先して動きやすいミディアム丈に変わっていった。現在様々なブランドからリリースされているピーコートは、ミディアム丈のものが大半だ。

Pコート(ピーコート)の着こなし

季節柄、必然的にクルーネックやタートルネックのセーターを合わせることが多くなるだろう。特に白のセーターとの相性は◎。Pコートをジャケット代わりにして白シャツやネルシャツと合わせるのも良し、パーカを合わせてカジュアルダウンして着るも良し。

基本的にどんなトップスとも相性が良いPコートだが、気をつけて欲しいポイントが1点だけある!それは、大きく襟ぐりの空いたトップス(深いVネックやボートネックのトップス)を選ばないことだ。肌の露出が多く寒々しい印象を与えかねない。

ピーコートの着こなし

MR PORTERより

ボトムスはジーンズはもちろんのこと、チノパンやスラックス、流行りのイージーパンツやスウェットパンツとも相性が良い。Pコート自体にボリュームがあるため細身のパンツを選ぶのが鍵!

足元には少しボリュームのある靴を選ぶとPコートとのバランスが取りやすい。白のスニーカーを選ぶのもあり!

Pコートのおすすめブランド

Schott(ショット)

ショットPコート

Schottより

1913年にアメリカでショット兄弟によって設立された、創業100年を超える老舗ブランドSchott(ショット)。1969年に日本に上陸し、日本でPコートといえば真っ先にこのブランドの名前が上がるほどの代表的なブランドだ。

アメリカ海軍への衣料品の納入実績もあり、市販のPコートには官給品と同じ再生ウールの生地を使用している。本物と変わらない存在感を放っている。創業以来アメリカ生産を貫いている。

定番モデルの740は、着丈がちょっと長めで、ウエストがシェイプされている。重量感のある32オンスの肉厚メルトンウール素材で無骨で男らしい印象を受ける。ボーイズサイズの740Bは、740と比べ身幅や袖幅が狭く着丈も短め。タイトに着たい場合は740Bを選ぶと良いだろう。小さいサイズなら女性が着てもOK。

その他、740をベースにシルエットを現代的なスタイルに合うように日本別注としてアレンジした740Cや753(どちらも24オンス。)、4ポケットの782といったモデルがある。

FIDELITY(フィデリティ)

フィデリティPコート

FIDELITYより

1941年にアメリカ・ボストンで創業された老舗ブランドFIDELITY(フィデリティ)。ネイビーミリタリーを得意としており、メルトン素材を使用したPコートやダッフルコートなどのアウターに定評がある。実際にアメリカ海軍にコートも納入していた実績もあり、機能性は折り紙つき。Schott(ショット)同様、アメリカ生産を貫いている本格派のアウターブランドだ。

フィデリティのPコートは、ミディアムウェイトの22オンスのメルトンウール素材を使用していて、程よい重さでタウンユースにピッタリ!アメリカ製で有りながら、日本人の体形に合ったファッション性の高いシルエットも魅力。

モデルはショート、ミディアム、ロングの3タイプで、それぞれ着丈が異なる。流行にとらわれず長く使うなら、標準的なPコートの着丈であるミディアムモデルを選ぶことをおすすめする。

カラーはダークネイビー、ミッドグレー、ニューネイビーの3色。

SCYE BASICS(サイベーシックス)

2000年に設立された日本ブランドSCYE(サイ)。英国のテーラリングをベースに現代的な解釈を加え、カジュアルでベーシックなアイテムをより上品にデザインしている。クラッシックとモダンだ融合したサイのリアルクローズは、流行り廃りに左右されず一生の付き合いが出来るだろう。

SCYE BASICS(サイベーシックス)は素材、カッティング、内部構造にまで配慮したSCEY(サイ)独自のベーシックアイテムを展開するライン。サイベーシックスのPコートは、カシミヤ混ウールメルトンを使用。しっかりと厚手でありながら、とても柔らかく肌触りも滑らか。

自然に湾曲したアーム、程よくシェイプされたウエストなどサイらしい美しく、身体に吸い付くようなシルエットも魅力。

水牛ボタンやレザーパッチで縁止めしてあるハンドウォーマーなど、ディテールにもこだわり、高級感のある仕上がりとなっている。

Gloverall(グローバーオール)

グローバーオールPコート

Gloverallより

1951年にイギリスで創業したGloverall(グローバーオール)。ブランド名は、当時販売していたグローブ(Glove)とオーバーオール(Overall)を組み合わせたことに由来している。

ダッフルコートで有名なグローバーオールだが、Pコートにも定評あり!グローバーオールではPコートをリーファーコート(Reefer Coat)と呼んでいる。

イングランド製のグローバーオールのPコートは、アメリカ製のPコートと比べ上品な雰囲気がある。やや薄手の生地感ながらも柔らかい着心地と保温性に優れている。ボタンに刻印された錨マークとブランドロゴも特徴の1つ。

モデルはレギュラーフィットとスリムフィットの2つで、レギュラーフィットは4つポケット(ハンドウォームポケットとパッチポケット)、スリムフィットは2つポケット(ハンドウォームポケット)という仕様。他ブランドと比べカラーが豊富。

STERLINGWEAR OF BOSTON(スターリングウエアオブボストン)

1968年アメリカ・ボストンで創業したSTERLINGWEAR OF BOSTON(スターリングウエアオブボストン)は、老舗ミリタリーウェアブランド。ベトナム戦争の最中、アメリカ海軍にPコートを納品するために立ち上げられた正真正銘のPコートブランドである。現在もアメリカ海軍を始めとする各官公庁のユニフォームを実際に納品していて品質には定評がある。

モデルはAuthentic(M21)、Navigator(M24)、Classic(M22)、MK14386の4種類でそれぞれシルエットやオンス、素材や裏地が異なる。(サイズに関してはJalanaの米国製ピーコートモデル別徹底比較が参考になる。)

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2 Responses

  1. 2015年12月10日

    […] 冬の定番アウターPコートとの相性もバッチリ。Pコートの襟を立てて着るのもOK。 […]

  2. 2015年12月20日

    […] 秋冬の定番アウターのPコート。本来はイギリス海軍が着ていたマリンテイストのアイテム。コートの中では着丈が短く、どんなスタイルにも合わせやすいのが魅力。 […]