1908年に米・マサチューセッツ州でマーキス・M・コンバースによって設立されたコンバース・ラバー・シュー・カンパニーは、1917年にバスケットボール専用のシューズを開発した。それがキャンバス・スニーカーの代名詞といえる「コンバース・キャンバス・オールスター」だ。
この時のオールスターのスタイルは、現在のものと驚くほど変わらない。それだけこのシューズが完成された機能とフォルムを持っていたといえる。特に足首を保護するハイカットのデザインは斬新だった。
チャックテイラーの由来は?
バスケットボールのスタープレイヤーだったチャールズ・H・テイラーは、プロバスケットボールリーグに入団すると同時にオールスターの品質に惚れ込み、現役時代を通じて愛用した。これ以降オールスターは、プロ選手の使用に耐えうる本格的なバスケットボール・シューズとして認められるようになった。
彼は引退後も全米中のハイスクールやカレッジのバスケットチームを尋ねてクリニックを開催しながら、多くのプレイヤーにオールスターを広めた。さらに、今でいうプロフェッショナルアドバイザーとして、シューズの改良についてさまざまな助言を与えた。
彼の偉大な功績を称えて、1946年から彼の名がアンクルパッチ(くるぶしを保護するための円形のパッチ)に記されるようになった。これによりアメリカでは別名「チャックテイラー」と呼ばれるに至った。世界初のバスケットボール・シューズのシグニチャーモデルはこうして生まれた。
最もベーシックなローテクスニーカー

AEUGOより
ラバーソールとキャンバス・アッパーという基本設計は当時のままであり、最新のスニーカーなどと比較すると履き心地は必ずしも良いとはいえないが、それゆえにシンプルで完成度が高く、どんなファッションにも合わせやすい。特に足型は細めなので、ドレスアップしたスタイルのハズシとしても使える。
基本のスタイルは、くるぶしまでカバーするオリジナルのハイカットとローカットに2種類だ。アッパー素材のバリエーションも、基本であるキャンバスの他に高級感のあるレザー製がある。
オールスターの魅力
オールスターの大きな魅力はそのカラーバリエーションの豊富さだ。ベーシックなカラーから派手めのカラーまでは幅広いラインアップが揃っている。中でも基本カラーであるホワイト、生成り、ブラックはファッションスタイルを選ばない万能選手だ。また時折カラーや柄違いの限定バージョンが販売されるので、ファンは常にウォッチしているほどだ。
価格も大きな魅力のひとつだ。とてもリーズナブルなので、カラー違いや素材違いで何足か揃えて、気分によっていろいろなコーディネートが楽しめる。
まとめ
コンバース・オールスターは、スタイルを選ばないベーシックなキャンバス・スニーカーの定番としてぜひワードローブに取り入れておきたいアイテムだ。
MR.GARMENTS(ミスターガーメンツ)
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